物価は上がるのに、給料は少ししか上がらない。子どもの学費も、老後の生活費も気になります。できれば今の生活を守りたいし、可能なら収入も増やしたい。それが、私が学び直したいと思う理由です。
そこに重なったのが、AIの急速な変化でした。新しい技術に向き合う親の世代を見ていた子どもの頃を思い出し、「今度は、自分たちの番なのかもしれない」と感じています。
以前、副業や学び直しに10万円以上使いながら、途中でやめてしまった経験もあります。それでも50代の今、まずは仕事で使えることを学び、その先に副業などの選択肢があればいい。この記事では、そう考えるようになった理由と、学ぶ内容を選ぶときに大切にしたいことを書きます。
AIの普及を見て、昔の職場の変化を思い出した
子どもの頃、親の世代がワープロやパソコンを一生懸命に覚えている姿を見ていました。今までとは違うやり方に慣れるため、大人になってからも学んでいたのです。
一方で、新しい技術への対応を諦め、職場での立場が厳しくなったり、退職を勧められたりした人の話も見聞きしました。これは、私が当時見聞きした範囲の話です。
AIの発達を見ると、その頃のことが頭に浮かびます。仕事のやり方が変わるとき、今度は自分がついていけなくなるのではないか。仕事で必要とされなくなることは避けたい。そんな不安があります。
もちろん、昔と同じことが起きると決まったわけではありません。AIを使えなければ仕事を失う、とも思っていません。ただ、年齢を理由に触れる前から諦めず、何ができて、仕事にどう使えるのかを理解したいと思うようになりました。
学び直す理由は、今の生活を守りたいから
学び直しというと、新しい夢や大きなキャリアアップを思い浮かべるかもしれません。私の動機は、もっと生活に近いところにあります。
老後の生活費は足りるだろうか。子どもの学費など、まとまったお金も必要です。物価が上がる一方で、給料は少ししか上がらない。そう考えると、今の仕事を失いたくないという思いが強くなります。
贅沢をしたいわけではない。できれば、今の生活レベルを維持したい。 そのうえで、収入を増やせる可能性があるなら、考えてみたいのが本音です。
だから、今の仕事を続けられる力を身につけたい。学んだことがすぐに給料へ反映されるとは限りませんが、自分にできることを少しずつ増やし、将来の選択肢につなげたいと考えています。
以前は学び直しに10万円以上使っても続かなかった
以前、副業や学び直しに10万円以上使いながら、途中で続かなくなったことがあります。
この経験から言えるのは、お金をかけても、続けられるとは限らないということです。支払った金額だけで、学習が続くかや仕事に役立つかを判断しないようにしたいと思います。
高い教材を買えば何とかなる、と読者に勧めることはできません。今の学び方を考えるときも、まずは小さく試して、自分に必要かを確かめる順番を大切にしたいと思っています。
過去にかけたお金を取り戻そうと、急いで次の学びを選ぶ必要もないはずです。今の自分が何に困っているのか。何をできるようになりたいのか。そこから考え直したいのです。
40代・50代は何から学び直せばいい?

何を学ぶか迷ったら、まず今の仕事で困っていることを一つ選ぶ。私は、この考え方から始めるのがよいと思っています。これから挙げるのは、学習を選ぶための提案です。
| 仕事の困りごと | まず試すこと |
|---|---|
| 転記や集計を何度も繰り返す | Excelで一つの操作や集計方法を試す |
| 文章や資料の構成で迷う | AIに構成案を相談し、自分で内容を確認する |
| Webページで情報が伝わりにくい | ページの目的と見出しの並びを整理する |
1.今の仕事で困っていることから選ぶ
たとえば、Excelで同じ転記や集計を繰り返している。資料の構成を考えるのに時間がかかる。情報が散らばっていて探しにくい。そんな身近な作業です。
「AIを全部覚える」では範囲が広すぎます。「この集計を少しラクにしたい」なら、何を調べるかを絞れます。流行している分野だけで決めず、学んだことを使う場面が思い浮かぶかを考えてみてください。
2.小さく試してから、続けるかを判断する
学ぶ内容が決まっても、すぐに有料講座へ申し込む必要はありません。無料で見られる公式ヘルプや解説を読み、今使っているソフトで一つの操作を試す方法もあります。
試してみて、必要な内容か、説明を理解できそうかを確かめる。その後で、順番に学ぶための本や動画が必要かを考えます。最初の支払いを、学習の出発点にしなくてもよいと思います。
3.学んだことを、実際の仕事で使ってみる
使う場面があれば、小さな範囲で試してみます。集計の一工程だけ変える、資料の見出しだけ整理する、といった始め方でも構いません。
結果が正しいか、かえって手間が増えていないかも確認します。仕事の情報をAIで扱う場合は会社の利用ルールに従い、機密情報や個人情報を入れず、架空データなどで試してください。覚えた操作の数よりも、自分の仕事で何に使えたかを確かめたいところです。
4.副業は、その先の選択肢として考える
学んだことが仕事に役立ち、経験が積み重なったら、別の仕事や副業に生かせるかを考える。今の私は、その順番を大切にしています。
副業を目指す気持ちをなくしたわけではありません。まず仕事で使えることを増やし、その先に収入を増やす道があれば検討したいと思っています。
私がAI・Excel・Web制作を学ぶ理由
私が関心を持っているのは、AI、Excel、Web制作など、仕事の中で使う場面を考えやすい分野です。どれも一度に身につけようとせず、今の自分に必要なところから取り組みたいと考えています。
AIとExcelは、売上日報の改善で使ってみた
実際に取り組んだのが、ChatGPTに相談しながら、ExcelのPower Queryで売上日報の集計を見直すことでした。Power Queryは、データを取り込み、整える手順を保存して繰り返せる機能です。

最初からスムーズにできたわけではありません。仕事の条件がうまく伝わらず、操作するボタンも見つからない。思うように進まず、最初から作り直したこともありました。
形になった後も、すぐに安心して使えたわけではありません。約1週間、従来の手作業の集計と照合し、その期間に確認した範囲で数字が一致することを確かめました。
現在、日報を作る時間は以前の約3分の1になっています。これは私の実務での概算で、最初に仕組みを作るまでにかかった時間は含みません。誰でも同じように短縮できる、という話ではありません。
つまずきながら作り直し、仕事で使える形にするまでの経緯は、「ChatGPT×Power Queryで売上日報を効率化|作業時間が約3分の1に」で紹介しています。今の私にとって、学び直しが仕事につながった具体例の一つです。
仕事の経験があるから、AIに伝えることもある
日報の改善では、操作を覚えるだけでは足りませんでした。どの売上を含めるか、何を除くか、どんな内訳が必要か。それを説明し、出てきた数字を確認するために、これまでの仕事の経験が必要でした。
新しい道具を使うときも、これまでやってきた仕事を土台にできます。どこで手間がかかり、どこを確かめる必要があるか。自分が知っていることを言葉にするのも、学び直しの一部だと感じます。
操作を一つ速くするだけでなく、前後の仕事の流れも見直す考え方は、ChatGPTを使っても仕事がラクにならない理由で整理しています。
Web制作も、仕事で何に使えるかを考えたい
Web制作にも関心があります。ただ、学ぶ分野を増やすこと自体が目的にならないようにしたいと思っています。
たとえば、サイトの構成を理解したい、伝えたい情報を分かりやすく見せたい、といった目的です。興味を持ったことを、どんな仕事の場面で使いたいのかまで考えていきたいです。
学んだことが将来の副業につながればいい
生活を守りたいし、できれば収入も増やしたい。その気持ちは今もあります。ただ、学び始める時点で「いつまでに副業でいくら稼ぐか」まで決めなくてもよいと思うようになりました。
まず、今の仕事に役立つことを学び、実際に使ってみる。そこから、職場で任される仕事が広がったり、別の仕事や副業を検討したりできればうれしいです。必ずそうなるとは限りませんが、これからの選択肢として考えています。
学んだことを仕事の評価につなげる視点については、AIで仕事の評価は変わる?求人1,120万件から見えた「年齢・肩書きだけではない」時代でも考えています。学べば必ず評価や収入が上がる、という結論ではありません。
まず仕事に役立つことを学び、その先に副業という選択肢があればいい。 今の私には、その進め方が合っていると感じます。
まとめ|50代だからこそ、学ぶことを諦めたくない
子どもの頃に見た技術の変化を、今は自分のこととして考えています。老後や教育費、今の仕事への不安もあります。何も心配せずに、新しいことを楽しめているわけではありません。
お金をかけても続かなかった経験があるからこそ、今度は身近な仕事から、小さく試していきたい。売上日報で取り組んだように、分からないところを確かめ、仕事に使えるものを少しずつ増やしたいと思っています。
生活を守り、将来の選択肢を増やすために、今からでも学ぶことを諦めたくありません。
今日の一歩は、仕事で繰り返している「少し面倒な作業」を一つ、書き出すことです。何を学ぶかは、その作業を見てから考えてみませんか。
学んで損することはありません。
やってみよう!からはじめてもいいと思います。
あなたの学びを探してみてください。

